LE PARISIEN 2004年7月6日号の記事

記事をクリックしてすると拡大サイズになります。和訳は下記をご覧下さい。 

パリの賃貸住宅事情 最新情報

パリの賃貸物件の需給バランスの悪さ、保証人要求をはじめとする家主の審査の厳格さについてはは既にご周知の事だと思います。

日本人学生が現在までパリで比較的容易に賃貸物件を借りる事が出来ていたのは、フランス人に親日家が多い事、又日本人への好印象もありますが、フランス人学生よりも高めの物件( 700 ユーロ以上)を探されていた事が一番大きな要因でした。

ユーロ高が続く中、日本人学生も殆どの方が 550 − 650 ユーロの STUDIO 物件を探されています。しかし、その価格帯はパリの賃貸市場でいわゆる「超売れ筋」、つまりフランス人と同じ土俵で勝負する事になります。同じ物件を多数が狙う場合、現地に保証人のいるフランス人が圧倒的に有利です。弊社では日本のご両親の保証で多くの部件を仲介しておりますが、これはパリではとても稀なケースである事、弊社と家主の信頼関係に基づくものである事を先ずご理解下さい。

これからパリで物件を探される方、又パリ内で転居を考えておられる学生、WH、若い会社員の方のご参考に「パリジャン」紙の 2004 年 7 月 6 日号の抜粋記事をご紹介します。ご当地フランスの学生や若いサラリーマンがどれだけ苦労して物件を見つけているかがお解かり頂けるかと思います。

売れ筋の物件を保証人無しで借りる事は決して夢ではありません。但し、次の様な作戦が必要だと思われます。

•  フランス人の候補者を跳ね飛ばすエネルギーと強い意志を持たれる事

•  妥協出来る点は最大限に妥協して頂く事(特に立地)

•  フランス人が探し出す前に探す事。単身者物件をフランス人が探し出すのは 8 月 15 日前後からです。それより前に渡仏され探される事。

•  日本のご両親もしくはご自分の経済的能力を証明する事

•  お部屋を大切に使用される事をアピールする事

≪ PARISIEN ≫ 2004 年 7 月 6 日号からの記事抜粋

「パリの部屋探しは正に悪夢だ

パリの「家主」たちの神経質さ、書類信仰主義は今に始まった事ではない。但し、それが現在最高潮にエスカレートしているようだ。

2002 年から 2003 年にかけて賃貸アパートの家賃はパリ市内で 23 パーセント、近郊で 16 パーセント上昇した。勿論、需要と供給のバランスは元来通り。供給の極端な少なさに比べて需要は年々増加している。特に学生、単身者用 STUDIO 物件にこの傾向が甚だしい。

STUDIO の家賃上昇に比例して家主達の求める「保証」も留まる事がない。以前は本人若しくは在仏保証人が家賃の 3 倍の収入(手取り)がある事が要求されたが、現在は 4 倍というのが相場の様である。その他にも給与明細書、銀行の口座証明書、労働契約書、電気代請求書をはじめとして、極端な例ではセキュリテ . ソシアルのカードや車両の登録証を求める家主もいる。

ある不動産業者が月収 7500 ユーロの薬剤師を紹介した所、「収入証明だけでは不十分だから、彼の両親の保証を取らないと賃貸出来ない」と家主に言われ、唖然とした事があるそうだ。パリでは家賃不払いのトラブルが後を絶たず、全ての希望者をまず疑ってかかるのが家主のメンタリティーである。

又、物件賃貸、特に家具付きの賃貸に対するフランスの法整備は遅滞している。敷金に関する規定はあるものの、その他の保証や家賃の先払い、又必要書類に関しては全く規制されていないのが実情で、この点も家主の暴走を招いているのである。

アパートを賃貸するのには信じられない位の書類が必要でした!  - フロランス、 24

彼女はパリ在住のIT関係の会社の秘書。既に 3 週間パリ市内の賃貸アパートを探し続けている。彼女にとって、パリのアパート探しは悪夢としか言い様がない。

アパートを見学する毎に更に違った書類を要求され、憔悴しきっている様子だ。

彼女がアパートを見学する度に用意していく 最低限の書類 は以下の通り。物件が気に入れば直ぐに家主に提出する。

過去 3 ヶ月間の給与証明書、

労働契約書、

会社の在籍証明書

銀行口座証明書(RIB)

IDカードのコピー

納税証明書

電気代請求書

過去在住したアパートの家主からの推薦状

「これでもまだ不十分と言われます。私の両親が保証人になる事が必要と言われました。その上、私の分だけでなく、両親も上記の全ての書類を提出しなければいけないのです!。それでもまだ足りなくて、銀行口座の明細票を求められる事も多々あります」

「持ってきた書類を全て見せて、これ充分、と太鼓判を押された事は一度もありません。何時も何が足りない、これが足りない、と言われっぱなしです」

「アパートを見学する時にこれらの書類を全て持っていないと相手にされません。慌てて書類を用意して提出する時にはもうそのアパートは成約済になってしまっています」

「書類が不備で猶予を訴えても家主も不動産業者も全く認めてくれません。うんざりする位の希望者がいるのですから、書類不備の希望者には構っていられません。」

「どのアパートを見に行っても見学者でいっぱい。一度ある 4 階にあるアパートを見学した時は、階段はおろか建物の外の道路まで見学者が溢れていました。数えてみたら 80 人もいたのです!!それでもまだ私の後にも次々見学者が押しかけてきました」

「もし、これらの書類が揃っていなくて、保証人もいないなら見学に行っても全く意味はないと思います。時間の無駄です!」

尚、フランスの不動産 1989 年法では、家主が賃貸希望者に要求出来る書類に対する制限はない。原則として家主側の自由である。しかしながら、下記の書類を求められた場合、希望者は拒否する事が出来る。但し、希望者の中には家主の評価を高める為に下記の書類を提出する人も多い。

•  証明写真

身分証明書(パスポート等)のコピーは必ず求められるので、それには必ず写真が記載されているはずである。それとは別に証明写真を求められた場合は拒否できる。

•  セキュリテソシアルの証明書/カード

希望者の提示義務はない。しかしながらこれを求める家主が後を絶たないのが実情だ。外国人の場合はこのカードを持っているのは稀なので求められる事はない。

•  銀行口座明細書

口座証明書(RIB)の要求は違反ではないが、銀行口座自体の明細書の提示は禁止されている。

•  銀行口座の評価証明

銀行口座のある銀行から発行される。口座が問題なく管理され、充分な残高と入出金の明確さを証明するもの。基本的には提示を要求出来ない。

 

 
   

R.C.S. Paris B447622465

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